「夢の守り人」 上橋菜穂子 感想

守り人シリーズの第3弾です。
新ヨゴ皇国の各地で何日も眠ったまま目覚めないという現象が発生。
呪術師(見習い?)タンダの姪もその一人となり、助けようとしたタンダは魂を奪われてしまう。
幼馴染のタンダを助けるために立ち上がるバルサ。
ストーリーはこんな感じかな。

個人的には今までの3作の中では今作が一番印象に残りました。
1作目の登場人物たちが続々と再登場するのは嬉しかったし、それぞれ成長している姿がまたよかったと思います。
チャグムくんも大きくなりました。父親の皇帝をひっかけるほど度胸も据わってきていて頼もしかったですな。
嫌がってる割に皇帝の素質は十分なんなじゃないでしょうか。

あとファンタジーなのに現実の世界でも当てはまるようなことが述べられているのがこのシリーズの特徴だと思いました。
本作では最高の呪術師であるトロガイ師だって元々は普通の村に住む娘さんだったり。
腕利きの用心棒バルサでさえ、普通の生活をうらやむときがあったり。

ハタから見れば羨ましがられるような立場の人でも、そこにはまたその人にしかわからない悩みなり苦しみなりがある。
それに立ち向かいながらも、時にはそこから目をそむけて夢を見たり。
その夢がいくら心地よくても、醒めてしまえばまた現実の世界が待っているわけで。。。
ファンタジーなんだけど、まさに現実世界のことも見事に描写されているこのシリーズ。侮れませんな。
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  • 夢の守り人 上橋菜穂子

    Excerpt: 人の夢を糧とする異界の花に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は花の魔力に打ち克てる�... Weblog: 粋な提案 racked: 2010-09-26 15:16